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冬場に悪化しやすい痔にご注意!

冬場に悪化しやすい“痔”の話

気温が下がる冬になると、「なんとなく肛門まわりが痛い」「便が出づらい」「血がついた」といった痔の症状でクリニックを受診する人が増えます。実は、痔は季節と密接に関係しています。では、なぜ冬に悪化しやすいのでしょうか。

■ 冬に痔が悪くなる理由

① 体が冷えて血行が悪くなる

痔の多くは、“肛門周囲の血行障害”が関わっています。冬は冷えによって血流が悪くなり、いぼ痔(痔核)が腫れやすくなります。また、裂け痔(切れ痔)の傷も治りにくくなり、痛みが長引くことがあります。

② 水分摂取が減って便が固くなる

冬は汗をかきにくいため“喉の渇きを感じにくい”季節。自然と水分をとる量が減り、便が硬くなりがちです。硬い便は肛門を傷つけ、切れ痔やいぼ痔の原因になります。

③ 乾燥で肌・粘膜が荒れやすい

空気が乾燥している冬は、肛門周囲の皮膚や粘膜も荒れやすく、少しの刺激で傷がついたりかゆみが出たりします。

④ 年末年始の生活リズムの乱れ

アルコールの摂取量増加、暴飲暴食、長時間座る生活──これらはすべて痔を悪化させる要因です。特にアルコールは血管を拡張させ、いぼ痔を腫れさせやすくします。

■ 冬の痔を予防するためのポイント

● とにかく“温める”

湯船につかるのが最も効果的です。血流が良くなり、痛みや腫れが和らぎます。座浴(お尻をお湯につける)もおすすめ。

● 水分を意識してとる

寒くても1日1.2〜1.5Lを目安に。温かいお茶や白湯でもOK。

● 食物繊維と発酵食品をとる

野菜、果物、海藻、納豆、ヨーグルトなどで腸内環境を整え、便を柔らかくします。

● トイレは「短時間」を意識

長くいきむほど肛門に負担がかかります。スマホを持ち込むのは厳禁です。

● 長時間座り続けない

仕事中でも1〜2時間ごとに立ち上がってストレッチをしてください。

■ 症状があるときは我慢しない

軽い症状なら市販の軟膏や坐薬で改善することもありますが、

「痛みが強い」「出血が続く」「腫れが引かない」

などの場合は、早めに受診を。重症化する前なら、治療も簡単で短期間で済みます。

■ まとめ

冬は痔が悪化しやすい季節です。

冷え・乾燥・生活リズムの乱れが重なり、肛門に負担がかかりやすいためです。日々の生活を少し気をつけるだけで、症状の悪化を予防できます。