下痢・便秘を繰り返す方へ|過敏性腸症候群(IBS)の正しい対処法
はじめに
過敏性腸症候群(IBS)とは
主な症状
腹痛やお腹の張り(ガスがたまりやすい)
下痢や便秘、またはその繰り返し
排便後に痛みが軽くなる
ストレスや緊張で症状が悪化する
症状のタイプによって、いくつかに分類されます。
下痢型IBS:急にトイレに行きたくなる、水っぽい便
便秘型IBS:硬い便、排便に時間がかかる
混合型IBS:下痢と便秘を交互に繰り返す
原因
精神的ストレス
自律神経の乱れ
腸内細菌バランスの変化
食生活の乱れ(脂っこいもの、アルコール、カフェインなど)
特にストレスは大きな影響を与えるため、心と腸は深くつながっているといえます。
診断方法
問診による診察だけでなく、大腸内視鏡検査でポリープや腸炎等の器質的な異常が無い事を確認することも重要です。
慢性的に症状が続く場合は、自己判断せず一度受診することが大切です。
治療法
生活習慣と食事の改善
食物繊維をバランスよく摂取する
カフェイン、アルコール、脂質を控える
ストレスをためない生活を意識する
生活習慣と食事の改善で症状が変わらない場合は薬物療法がおこなわれます。
整腸剤(腸内環境を整える)
抗コリン薬(腸の過剰な動きを抑える)
下痢止め、便秘薬(症状に応じて)
抗不安薬、抗うつ薬(ストレスの影響が強い場合)
まとめ
過敏性腸症候群(IBS)は、ストレスや生活習慣が関係する腸の機能異常です。命に関わる病気ではありませんが、日常生活の質を大きく下げることがあります。症状を我慢せず、消化器内科で相談することで、原因に合わせた治療や生活指導を受けることができます。気のせいと思わず、早めに受診しましょう。


